今日のお題
明王伝レイ(12巻)
祓ノ八十六 Holy night


この回、不法入国した外国人兄妹の兄のほうが教会で神父に相談しているところからはじまります。
しかし神父は「神を信じなさい」といったことしか言わず、その外国人は教会を飛び出します。
そこで彼の目にとびこんできたのが、日輪心霊コンサルタントの張り紙。






明るい悩み相談室
どんな悩みもピタリと解決!!






「ほ・・・・本当にどんな悩みも解決してくれるんだろうか・・・・」


期待しない方がいいぞ、多分。



そして、コンサルタント内。レイの父、日輪胎蔵が先程の外国人青年の話を聞いています。

青年「お願いデス・・・・!! 助けて下サイ!!」

胎蔵「しかしなァ・・・・」

青年「どんな悩みでも解決してくれるって書いてあったヨ!! あれはウソなのッ!?」






ウソだよ。





そこへ、我らが主人公・日輪レイ登場。


レイ「何の相談・・・・? もめてるみたいだけど・・・・」

胎蔵「この人の妹さんが売春グループにつかまっちまって抜けられないんだとさ・・・・」





えらい軽いな、おい。





胎蔵「しかしそいつはわしらにたのむより、警察に行くべきじゃろうが・・・・!!」

青年「警察に行けないからここに来たのデス!!」

レイ「あんたもしや不法入国者かい? 見つかると強制送還されるから警察をいやがってるんじゃ・・」

青年「も・・もういいデス!! あなた達といいさっきの神父といい日本の人はしょせん私達なんて死んでもいいと思ってるんだッ!!



スネるなよ。



というわけで、第三国人青年は帰ってしまいました。









そして、例によって




レイ「霊障相談じゃないからって、むげにことわることもできないだろ・・・・。もし本当に人の命がかかっているならなんとかしてやらなきゃ・・」




いっつも思うんだが、どうしてそういうことをすぐ本人の目の前で言ってやらない?
























青年「ロ・・・・ローザ・・・・」(妹の名)


雨の中、包丁をかまえたさっきの青年がマンションの前にいます。ローザはそのマンションに監禁されているはずです。


そこに登場、我らが主人公・日輪レイ!



レイ「1人でのり込もうなんて無謀だな。あそこにいるのか・・・・?」




青年、大喜びです。




青年「助けてくれるのかッ!? いっしょにのりこんでくれるンだなッ!!
   早く行こうッ!!」






大喜びの青年、レイの返事も待たず駆け出しました。



そして、それを静かに見送る日輪レイ・・・。



























・・・・・・



























え?











見送ってどうする!








加勢するなり引き止めるなりしろ。




















場所は変わってマンション内、今まさにローザが“始末”されようとしています。

青年もまだやってきません。このまま間に合わないのか?





そこにあらわれたのは、冒頭で青年の相談を受けた神父。








全知にして全能なる主よ・・・・
彼らの罪を許したまえ・・・・
そして願わくばわが罪を許したまえ・・

サイレント・ナイト  ホーリー・ナイト
静なる夜 聖なる兵士







神父「悔い改めよ!」




一言そういい、神父はナイフの飛び出す仕掛けを施した十字架で売春組織の者を次々に惨殺していきます。




神父「かしこより来たりて悪しき者を裁きたまわん・・・・!!」







カッコいいです。“主人公”って感じです!

一方そのころ、我らが主人公・日輪レイは・・・・・・。




















レイ「あ・・・・もしもし、警察ですか・・・・? そうです・・・・すぐ来て下さい・・・・」

    in 電話BOX








カッコわるい・・・・・・。
















直後、駆けつけた兄によってローザは無事保護され、2人は逃げ去りました。







そして、電話BOXから出てきたレイの目の前を人影が通ります。



レイ「まて きさま――ッ!!」



レイに呼びとめられたのは、今回の主人公の神父です。



レイ「神父ってのは説教するのが本来の務めじゃないのか。話してもわからない者は始末してしまうのか・・・・?」




レイさん、主役の尊厳を取り戻すために何としても議論では勝とうとがんばります。




「神は悪人をも生かしておられるんだろ・・・・」

お前とかな

「神が許してるのに人が人を裁けるのか・・・・?」





テメェが始めて明王に変化した時にしたことを忘れたとは言わさん。








祓ノ六十四 「霊力よ! 魂の叫び」より


「なんだおまえは――ッ!!」

「怒りの神・・・・明王・・・・!!」

「だれだろ〜とかまわねえ――――ッ!! 邪魔する奴はぶっ殺してやる〜〜〜〜ッ!!」


カッ(目が光る音)


    ま し ょ う ご う ぷ く
「魔障降伏――ッ!!」



ドシャッ(右の正拳突きで顔面の真ん中を打ち抜き、貫通した後頭部から脳、前から目玉が飛び出す音)



回想終了







それは置いておくとして、レイはまだ話し続けます。


レイ「あのイエス・キリストでさえ、最後まで手を出さずに死んでいったはずだ・・。体をはってまで神の愛をとこうとしたイエスの死を神父のあんたが無駄にするのか?」


神父「異教徒と教議論をするつもりはない!!」






しかし、レイはめげません。

天国と地獄の理などを説明し、必至で神父に口論で勝利しようとします。
それに対する神父の答えは

神父「聖書にはない教えだな・・・・」





レイ「イエスはたった3年しか説法できなかったから霊界のことまで話せなかったんだよッ!! 神理は聖書のみじゃないだろッ!!」














イエスはお前の友達か!

残念ながら、本当に前世で知り合いだったんですが。「祓ノ八十七」参照。








ついでに、「たった3年しか・・・・」って、3年もあったらお前が数10秒で説明したことぐらい話せるだろう。













神父「だがイエスの説いた愛の教えは神理だ・・・・。私はその愛をさまたげる者を許さない・・・・!! 愛を守ること、これが正義であり私の使命なのだ・・・・!!」







神父の信念は揺らぎません。そこでレイの取った方法とは!?









レイ「ならば俺は俺の流儀でやらせてもらうぜ・・・・」







神父さん! 危ない、逃げて――!










レイ「あんたの正義に対して異論はないが・・・・」

さっきから異論しか言ってなかっただろうが。












レイ「自分が殺した怨霊の後始末ぐらいは自分でつけられるようになりやがれ――ッ!!」




















破邪――ッ!!




















レイの「破邪」で、神父に憑いていた、神父に殺された人々の怨霊は祓われました。











要約:てめぇ、霊能力もないくせいに正義の味方きどってんじゃねぇよ。そういうのは変化霊媒体質の俺みたいな、選ばれた人間の役割なわけよ。なんせ、俺の魂って実は不動明王なんだよ。ドゥーユゥーアンダスタン? 悪霊も祓えないくせに神の使者ヅラするんじゃありません。















そして、レイの権能を見せつけられた神父はコロっと騙されて、警察に自首しましたとさ。




まあキリスト教における明王みたいなものだな・・・・
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