4月3日の裏日記より (元ネタ:「北へ。」、「グラップラー刃牙」主に40巻以降)


「父さん、今日だよね……あの人が来るの」
「ああ。空港に出迎えにいくんだな?」
「うん……でも、ちゃんと見つけられるかなァ……」
「刃牙よ、そうだと思ってこれを用意しておいた」
 そう言って父・勇次郎が取り出したのは1枚のプラカード。そこに書かれた文字は……


『歓迎 ジャック・範馬様』


「これは……ちょっと恥ずかしいよ……」



 〜場面転換〜

 ジャック・ハンマーは、母・ジェーンに渡された飛行機のチケットで北海道の地へと飛ぶこととなった。
 〜北へ。〜
 飛行機の中で日本一の喧嘩師と隣同士になったりしながらも、ジャックは無事に北の地に足を踏み入れることができた。
 その時、そんなジャックを呼ぶ声があった。
「兄さん!」
 ジャックを呼んだのは、身長167cmの筋肉質な少年――範馬刃牙である。そして、彼の持っているプラカードに記された文字は――
 『歓迎 ジャック・範馬』
 ジャック・ハンマーではなくジャク・範馬!
「ずっとそんな気がしてた……兄さん。いきなり兄さんなんて呼んで……面くらっちゃいましたか?」
 そんな、全試合で巨凶・範馬の血を覚醒させた刃牙を見たジャックは……。
「兄さんでいい」
「え?」
「兄さんでい……」
 ベキッ
 そんな刃牙の姿がなつかしく見えたジャクが「兄」と呼ぶことを許そうとしたその時……
「よくしゃべりやがんなァ、こいつ」
 刃牙の容赦ないハイキックが決まった。
 さらに続けて、胴回し回転蹴りから顔面を踏み台に駆け上がっての頭突き。
 歯を狙っている。刃牙は、ジャックの必殺技である噛みつきを封じようとしているのだ。
 そして、ジャックの意識はフェードアウトしていゆく……。


 ジャックが目を醒ますと、そこはすでに刃牙の家であった。
「目が醒めたかい? 早くご飯の仕度しないと、父さんがお腹を減らして帰ってきちゃう……。ところで兄さん、コーラは好き?」

 選択肢
 ああ、好きだよ
 あまり好きじゃないんだ


「ああ、好きだよ」
「よかった、じゃあこれ飲んでてよ」

 チャラッ チャチャッ チャ〜(あの効果音)

「これは……?」
「気抜きしたコーラ。エネルギー変換効率がすっごく高いんだって」


 そんな事をしている内に、刃牙の父・勇次郎が帰宅した。

「お世話になります……俺は……」
 ジャックは自己紹介しようとするが、勇次郎はそれをさえぎり……
「敗北れたな きさまッッッ」
 その叫びが部屋中に響く。
「汚れた身体で舞い戻りおって…………消え失せいッ」
 ジャックはその言葉に逆上し、勇次郎に噛みつきをしかける。しかし、
 ブシャ――――――――ッ
 2人の身体が交錯し、ジャックの歯は中を噛む。そして2人のあいだに距離ができたとき、首から血の噴水をあげていたのはジャックであった。
「ベッ」
 勇次郎が口からなにかを吐き出す。それは、ジャックの頚動脈である。
「セーブ&ロードなどギャルゲーでは基本のひとつにすぎん」
「……………………」
「狙いは1キャラのみに絞るのが得策。尚 サブキャラを攻略する場合は注意が必要。攻略できないキャラにうつつを抜かしてバッドエンドを迎える例は珍しくない」



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