〜プチャラティ(メテオさん萌え)が来る〜




〜プチャラティ(メテオさん萌え)が来る その1〜


  (路面電車に乗っているジョルノ)

  (黒髪の男が電車に乗ってくる)

  (男は通路に落ちていたシスタープリンセス音声認識システム内蔵人形『お兄ちゃん大好き』を拾い上げ)



  「君の?」

  「いえ……」

  「そう、もうけたね……ハハハ
   もしさあ……ここに幼女がいて近くに母親の姿が見えないとしたら……
   君……交番に連れてく?」

  「フフフ
   まさかあ〜〜〜〜
   連れてっちゃいますね……!」

  「ハハハ!
   正直だね………
   でもさあ……もしおれが私服警官でそれを見ちゃってたら?」



  「おまわりのあんたに1回犯らせてあげて……
   目をつぶってもらう……

   かな」

  「ア―――ハハハハハハ――ッ!!
   いや……いいねえ〜〜〜!
   君はマジにそうするだろうね!
   冗談とかハッタリじゃあないね
   いやわかるんだ! 君はそれだけ幼女に萌えている!
   おれね……人がそれに対してどれくらい萌えているかわかるんだ
   いやまあ……ほぼ間違いないかな
   「股間」「口元」を見るとわかるんだ
   膨らんだりニヤけたりするだろう? その感じで見分けるんだ……
   「ブラウザのブックマーク」を見ればもっと確実にわかるかな」

  「…………
   あんた誰です?」

  「『コメットさん』が年内に終了との報が伝わってきた……
   元々特撮からアニメ化されたものだ、続編はねえ……完結だ……
   どうして『そうなった』のか! 調べてる……」



 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ




  「ジョルノ・ジョバーナ
   番組が打ち切られる時には視聴率が大きく関係している……
   そして……お前の家族が、
   おまえの部屋のTVにビデオリサーチ社の視聴率調査機器が取りつけてあったことを教えてくれたんだ
   だから会ってちょいと質問してみようと思ってね……


  「あんた『コメットさん萌え』なんですか?」

   ・ ・ ・ ・ ・
  「まさかだろ! 当然メテオさんさ★

   『コメットさん』はただの幼児向けアニメじゃねえ、『萌え&感動』があるんだぜ……
   番組が打ち切られる理由はたくさんある…………
   視聴者が幼女誘拐事件なんて起こしちまったからな…… (フィクション。多分)

   しかし『オレたち』はそうじゃあない……

   おジャ魔女が続投でコメットさんが終わるってことで、
   熱狂的なコメットさんファンは『コメットさん』『おジャ魔女より劣っている』と思われて
   『否定された』と思っている

   『おまえに質問する』………
   『日曜日に』
   『おジャ魔女』を見終わってすぐにTVを消さなかったかい?」




 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



   「いいえ……
    見ていません………
    『おジャ魔女どれみ』…………なんてロリアニメは……」






  「………………
   股間も口元も反応しないね……

   よし信じよう……
   質問は以上だ……じゃましたな……ジョルノ・ジョバーナ」




  (下車する男)

  (男が降りるのを見届け、自分のノートパソコンを起動させるジョルノ)

  (PCが起ちあがるとそこには)





  「な!?」

   (何だ……これは?)
   (か……壁紙は設定していなかったのに……!!)



  (錯乱するジョルノ)

  (先ほど下車した男は、ホームから車体の窓を通してジョルノのPCを覗き込んでいる)




  『瀬川おんぷの壁紙』だぜ……萌えているな……」



  (男は後ろからジョルノのノートPCを手早く操作し、『お気に入り』を表示させる)



  この『お気に入り』は!
   どう見ても『おジャ魔女萌えのブックマーク』だぜ……
   ジョルノ・ジョバーナ! 公式サイトにファンサイト、「2ちゃんねる」「実況掲示板」「♪ちゃんねる」まで完璧にチェックしてるじゃねーか!












 続いた。

 「その2」は各自コミックス(47巻)で補完のこと。




   こうして「ジョルノ・ジョバーナ」は人気アイドルにあこがれるよりも……

   『二次元の少女』にあこがれるようになったのだ!



      (「プチャラティ(メテオさん萌え)が来る その2」より)








〜プチャラティ(メテオさん萌え)が来る その3〜




  「もう『能力』を使ってこいつの攻撃をかわすしかないッ!」


   なぜ『同じような能力』を持つ者とこの数日で急に出会うようになったのか?

   今のジョルノ・ジョバーナにはそんなことを考えている余裕は ない



  「俺が勝手にインストールした『君が望む永遠』をついついプレイしちまってよォ〜〜〜〜
   萌え死にそうな気分か?
   ジョルノ・ジョバーナ、
   これから『あゆ様ハァハァ』なお前の顔写真をこのデジカメで全世界に発信しながら
   『コメットさん』を裏切った犯人の名を聞き出すことだってできるんだぜ〜ッ」


  (こいつの攻撃をこれ以上くらうのはまずい!
   いやいいような気もしないではないが、萌え死んで再起不能になっちまう……
   壁紙をおんぷちゃんに変えた『手品』も……この『能力』が答えだったのか……!!

   しかし!!

   ぼくは今まで1度として『コイツ』でオタクを攻撃したことはない……!
   『コイツ』を発見したのは数ヶ月前だが……
   『コイツ』は一般人に見せればそいつを『おジャ魔女ファン』にすることができる
   『一般人』に見せれば………………だ!

   だが『コイツ』『すでにメテオさん萌えであるオタク』を攻撃したなら…………!?

   いったいどうなるのか!?
   ぼく自身にも予想はつかないッ!


  「答えろッ!
   ジョルノ・ジョバーナッ!」




  「ふわんッ!


   (男に向けられたジョルノのPCのモニターに、そのCGが表示される!)





 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド



  「きっ!
   きさま……は!!


  (もうやるしかない…………
   こいつに『ありったけの萌えCGコレクション』を叩き込むしかない……
   オタクに見せるとどうなるのかわからないが……生き抜くためだ……やるしかない……)




  「『オンプ・セガワ』!




 ドッバアァ――――〜――――――――――ッ


   (吹き飛ぶ男)






  (『瀬川おんぷ』
   まともに見れば少なくとも布団の上を転げまわるくらいは萌え度はあるはず……
   しかし右腕で「手すり」をつかんで立ち上がろうとしているぞ……
   どこも何ともないのか?)




 ズッ

   (腰を上げる男)



 ドンッ

   (男の立ち上がりの動作は明らかに不自然な勢いで行われ、男はジョルノの眼前まで飛び込んでくる)




  「何だ?
   このみなぎるような「萌え」は……!!
   ちょっと立とうと思ったらこんなスピードで動けるなんて……!!
   どんどん「萌え」がわいてくるみたいだ
   この心に「萌えのガソリン」入れられたみたいに……

   あそこにメテオさんが見えるぞ!
   もしかしておまえの「コレクション」を見たからこうなったのかッ!」


  (だとしたらマヌケだぜッ!
   敵を想い人と会わせてくれる「スタンド」なんてなッ!)


  「やっと会えたねッ! メテオさん!」



  ゴオアァッ!





  えっ!


   な……何だ?
   メテオさんに抱き付いたのにスリ抜けて押し倒しもできていない!
   メテオさんがいないぞ!
   うしろにいたメテオさんがいなくなっているぞ


  (ま……まさか「勘ちがい」をしているのかおれは?
   ……おれは自分が「メテオさんに会った」と思っているだけで……
   あれはおれの「妄想」で……『現実』にはメテオさんなんていないのか!?)



  「どうやらオタクに『萌え絵』でさらに『萌え』を与えると……
   『暴走』しちまうらしいな……
   『萌え妄想』だけが……
   なぜぼくにこんな「能力」が身についているのか知らないが……
   せいぜい利用させてもらうかな……」





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